2011年12月26日月曜日

オフシーズンの過ごし方と指導について 前編

 このブログを呼んでいるほとんどの方々、はじめまして。知っている方はお久しぶりです。今回、ブログに寄稿させていただくことになった出利葉貞弘(いでりは さだひろ)と申します。

 ここ数年は、あまり関東の大会には行けてないこともあり、ほとんどの方が知らないと思いますので簡単に自己紹介から始めさせてもらいます。20083月に神戸大学を卒業した身(今の4年生が大学に入学した年です)で、卒業後もほそぼそと母校の神戸大学での指導を中心に活動をさせてもらっています(経歴などは最後に載せていますので興味があれば、ご覧ください)。今回は加藤君から何か書いてくださいというスルーパスを受けて寄稿させていただくことになりました()
 テーマが自由ということで、何を書くか迷いましたが、オフシーズンの過ごし方と指導について少しずつですが、書かせていただきたいと思います。

 【オフシーズンの過ごし方】
 凌霜杯、Japan BPが終わり、Tanacupを残して年内の国内大会は終了しました。世界大会に行く人は1月初旬まで大会シーズンですが、大半の方はオフシーズンに入っていると思います。春からの大会シーズンの再開を前に「旅行に行こう、バイトをしよう、テスト勉強だ…etc」と色んなことをしたくなりますが、大会で結果を出したいなら継続的な練習は欠かさずに毎日しておきましょう。11motionのプレパ練習やPMスピーチ練習など短い時間で出来ることを欠かすか欠かさないかで大会シーズンが再開したときに大きな差が出ます。というのも、「何もしない」期間を作ってしまうとリハビリで感覚を取り戻すのに時間がかかってしまって、元の実力に戻ってから初めて上乗せの練習効果が見られることになるので継続的なことをしてきた人に比べて成長に時間的な制約がついてしまうからです。

 ここからは、個人的な見解ですが、多くの人が「何もしない/出来ない」時期に差をつける・埋めることが今の結果に満足できていない人には必要なのだと思います。大会前に練習するのは当たり前ですが、この時期は参加する人は全員練習をしているわけで、努力をしてもなかなか差が埋まりません。一方で、現状で結果が出ている人でもオフシーズンに練習をしない人もいる訳であって、この時期に力を伸ばすことは差を一気に埋めることにつながります。

 実体験を述べると、私は絶対にブレイクするぞと強い気持ちを持って出た2年生の11月のJPDU Tournament(今でいうBP noviceの時期にあった大会)で惨敗をしてしまい、3年のJPDU Tournament(9)で巻き返しを図ろうと強く決心した時期がありました。そのためにまずは関西で開催されるThe関西という大会で絶対に優勝しようと思い、オフシーズンを全て返上して「時事/古典リサーチファイルの増強」、「弱点である英語の勉強」などの努力を12月のオフシーズンから大会が開催される3月までひたすらに続けました(もちろん、遠征を稼ぐバイトであったり、テスト勉強はしていました)。当時の神戸大学の同期たちがインターンに行ったり、短期留学にいったりとラウンドが出来ず、個人でゴリゴリひたすら練習をしていて凄く苦しかったのを覚えてます()

 結果としては、パートナーが最高に優秀だったこともあり、The関西では優勝することが出来ました。大会のmotionは当時の時事ネタが出まくったのですが、リサーチで全て網羅しており、崩れることもなく勝ち進めることができました。

 ここでの自信が深まり、上記の努力を9月の引退試合であるJPDU Tournamentまで続けることができ、最終的にはしっかりとブレイクをすることは出来ました。個人でもそれまで全く縁のなかったSpeaker Prizeを取るなどある程度満足できる形で現役生活を終えることになりました(その後、ESUJに急遽出ることになり、そっちは大コケしましたが汗)

 この経験もあり、神戸の後輩にも言い続けていることですが、「練習をしない時期」は極力少なくすることが自分の望む結果を得るための近道なのかなと私は思っています。オフシーズンはその時期が一番出やすく、力関係が逆転するきっかけになってしまいます。リフレッシュも大事ですし、他のことも大事なというのもわかります。ただ、結果を出したいと心から思うのであれば、その中でも継続した練習を心がけることなのかなと思います。特に、オフシーズンは時間があるからこそ弱点の補強(知識不足ならリサーチ、スピーチ力ならスピーチ練習など)をすることが可能な唯一に近い時期です。今自分に何が足りていないのか、それを埋めるには何をすべきなのかをしっかりと考えてオフシーズンを過ごしてくれればと思います。

(続きます)

出利葉貞弘 神戸大学国際文化学部卒業(2008)
Gemini cup(2005)3位、The関西(2006)優勝、濱口杯(2006)3位、秋JPDU(2006)ベスト16 ICU-T(2008)ベスト16Golden cup(2008) 優勝、Golden cup(2009)3位、ディベートのすすめ(2009)ベスト8The関西(2009)3位、東工大杯(2009)ベスト8 BP novice Kansai 2nd Best adjudicator (2011)/Breaking adjudicator(本選不参加)

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