先週までの流れ
0.はじめに なぜRefuteが大切なのか??
Ⅰ.Refuteにおいて何が大切なのか??
Ⅱ.どこに反論するのか WHERE TO REFUTE ??
A.反論する上で理解しておくこと
先週は、Refuteすることがなぜ大切なのか、そしてRefuteする時についついどうRefuteしようか、と考えがちですが、Refuteする場所を決める作業が大切だということを確認しました。そしてRefuteする上で理解しておく概念までを紹介したかと思います。
今週はそのRefuteする場所を決める上でどういう方法があるかの方法論を一例ですが紹介します。(先週も併記しましたが、ここにある内容は一意見にすぎませんので訂正、ご意見ご批判ある方はFBでポストOrメッセージをくだされば幸いです。尚先週の誤字脱字をお詫びします。)
1)
Bottle Neckに注目してRefuteする場所を探す
2) Underlying
PREMISEに注目してRefuteする場所を探す
3)補足する点
Bottle Neckとは相手のサイドが言わなければならないことは何か、ということです。相手の言うことは本当に起こるのか、と疑問を持った時に必要な証明ともいえるかと思います。
Ex) THW allow public servants to strike.
Opp.が公務員がストライキしたら火事が起きても誰も火を消さないから大変なことになる、というAnalysisをしたとします。この時のBottle Neck としては、確かに公務員がストライキをしたら大変なことになるけれど本当に公務員がストライキをするのか、という部分になるかと思います。もっと的確にいうと、公務員がRight to Strike をAbuseするかどうか、もし公務員がそんなに頻繁にストを行わず、単に交渉のカードとして使う程度にしかこのmotionを利用しないのであれば、Opp.が言うほどのHarmは起きないということになります。つまり公務員がこの権利をどう使用するのか、ここの部分の分析がGov.のBenefitが立つのかOpp.のHarmが立つのかその分岐点になる、という意味でここがBottle Neck だと言えるかと思います。つまりここにしっかり反論した上で自分たちのケースを立てれれば勝てる可能性が上がるということです。
この時のBottle Neckとしては、患者はその真実によって本当に良い時を送れるのか、ということです。もっと言うとどうやって真実のショックから立ち直れるの??ということです。当然Opp.はショックからいい時が過ごせなくなる、というわけだから、もし患者がショックから立ち直ることができればGov.のBenefitがたつし、立ち直れなければOpp.の言うHarmが立つことになる、ということです。つまりここへの反論を厚くすることが自分たちの勝ちに繋げる近道になるかと思います。
Bottle Neckの定義は様々あるかとは思いますが、一応
<Bottle Neck = 分岐点>
1つ目は「~たら、~れば」に注目する方法です。こういう事が起ったら問題だ、これがあれば大丈夫、という類の分析は多いと思いますが、そういうことが本当に起こりえるのかを一度ラウンドから離れて一歩引いて自問してみるといいと思います。上の例では最初の例がこの方法にあたります。
2種類目はクラッシュから考える方法です。相手が言うであろうことを予想して、どことどこがぶつかるのか、そのぶつかるであろう部分にRFしていくことです。これは上の例でいうと2番目の例にあたります。
1.~たら、~れば…
2.相手がOpposeする場所
文字通り暗黙の前提を指します。Debateの中には直接は出てきてはいないけれども相手が持っている前提、Analysisの後ろに隠れている考え方は何か、ということです。これは先輩曰く日本ではあまり流通していない考え方のようです。
ここにあるいくつかのUnder PREMISE は、
Gov.はEx-CriminalをIntegrateする必要があると考えている、ということです。さらに言えばCJS、特にPunishment においてはDeterrenceなどの機能があるにも関わらずRehabilitateの機能をAbsoluteとしている、などが挙げられます。
また、仕事が得られない限り社会にIntegrate出来ない、というのも前提の一つとなります。
ここにあるUnder PREMISEは、Surgeryの存在の有無が人々の意識に影響を与えるまでに大きな意味を持っている、ということ。APでSurgeryがなくなればAutomaticallyに差別が解決されるとしていることが挙げられるかと思います。
Underlying PREMISE を見ることは以下の意味で重要性を持ちます。
1にその前提に賛成するのか反対するのか、言い換えれば自分たちがとっているスタンスそこから生じているであろう自分たちの前提からして、賛成できるものなのか反対するべきものなのかを判断しやすくなります。そして2に賛成できないものであると判断したら前提に丁寧に反論すればいいということが分かります。最初の例でいけば、まずCJSにおいてはRehabilitationだけでなく他のDeterrenceなどの機能もある以上Reha.だけに焦点をあてるのはおかしいことを指摘した上で、なぜ他の機能がこのケースにおいてReha.より重要な意味をもつのか、そして仮にReha.が重要だったとしてもよくない、という話をするのが相手の前提を崩した上で自分の前提を強めて話を進められるので有効だと思います。2番目の例で言えばAPがAutomaticallyにうまくいくということが前提になっている以上、そこをまず指摘し、なぜ上手くいかないのかを説明すればGov.のケースは立ちにくくなります。前提にRefuteが来ている以上、そこの部分をRCできない限り、いくら前提の上に乗っかっている話をしたところで期待したほど評価はされません。よって前提へのRFは効果的です。
前提をかんがえることは
スタンスを決める上でも有用
前提へのRefuteは深く刺さるととれにくい
2点ほど補足があります。
1点目、繰り返すようですが、この方法論はあくまでも一例であり、人によってはこのやり方は間違えていると感じる方もいらっしゃると思います。それは当然だし、私個人としても反対意見の存在に賛成です。というのも、私のようなWhipが言うのもなんですが、しっくりきたWhipができた時のスピーチは、自分なりに考えた方法とか概念とか、そういうものに合致するようなラウンドの見方が出来た時のスピーチだったように思います。大切なことは、Whip分からない、と焦ったりすることじゃなくて、分からない中で自分なりの方法とかを考えてみたりすることなのかな、と思います。だからこそ多くの方が自分なりの方法論をもって私がここに挙げました方法論や概念を否定ないし批判、付け足すということはむしろ歓迎すべきことなのだと思います。(ぜひWhipに今年初めて挑戦する人もリフレクなどを利用して自分なりに自分がラウンド中使えるような形で概念や方法を加工ないし立ち上げることをお勧めします。)
今週は以上です。
読んでいただきありがとうございました。
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